山の安全とマナー

週末ののんびりハイキングから、春の山菜採り、秋の紅葉ハイクまで。低い山は私たちに最高の癒やしと心地よい運動、そして旬の「食」を与えてくれますが、一歩間違えれば遭難や大怪我を招く「予測不能な大自然」でもあります。

当サイト「ゆる山ルート」では、失敗しないルート情報や山の恵みのレシピを発信するだけでなく、「山と誠実に向き合い、安全に麓へ帰ってくること」を最優先事項として掲げています。山や自然の中で痛い目を見た経験を持つ私から、山歩きへ行く前に必ず守っていただきたい「安全とマナーのお約束」をここにお伝えします。

1. 命を守る最後の砦:警察「110番」・消防「119番」の意識

山での遭難、大怪我、動けなくなったなどの緊急事態において、私たちの救済の窓口となるのは警察(110番)および消防(119番)です。

かつて私は、ロードバイクで山越えの峠に挑んでいた際、突然の猛烈な豪雨と濃霧に襲われ、一瞬にして視界がゼロになり山中で遭難しかけた経験があります。標高が低い里山であっても、道迷いや滑落のリスクは常に隣り合わせです。入山前にはスマートフォンの電波状況やバッテリー残量を必ず確認し、万が一の救助要請先としての意識を忘れないでください。自然を舐めると本当に痛い目を見ます(体験談)。

2. 里山を舐めない:出発前の「詳細な気象・雨雲チェック」

「せっかくの休日だから」「遠くから来たから」という理由で、天候が怪しいのに無理をして入山するのは絶対にやめてください。山のお天気は急激に変化します。私は山歩きや山菜採りに行く前、必ず以下の確認を行っています。

  • 気象庁の雨雲レーダー: 直近の雨雲の動きだけでなく、発雷確率(雷の危険性)を確認することが、木々に囲まれた山中では命綱になります。
  • 山の天気特化アプリ: 麓の街の天気予報が晴れであっても、山の上の風速や気温変化をロジカルに把握し、危険と判断した場合は勇気を持って「山へ行かない(引き返す)」選択をします。

3. 山の恵みを守るハイカー・山菜採りの「マナー」

豊かな自然をこれからも楽しみ、美味しい山の恵みを食べ続けるために、フィールドに出る者は以下のルールを遵守する責任があります。

■ ゴミの完全持ち帰りと、ポイ捨ての絶対禁止

山林に捨てられたプラスチックやゴミは、野生動物の誤飲を招くだけでなく、里山の美しい景観と生態系を破壊します。タバコの吸い殻などは山火事の原因にもなり得ます。「自分のゴミは100%持ち帰る」、これが自然を歩かせてもらう者の最低条件です。

■ 「自然の恵みをいただく」流儀と、根こそぎの乱獲禁止

私が「自然を愛し、山の恵みをロジカルに美味しくいただく」と公言しているのは、命へのリスペクトがあるからです。山菜やキノコを採る際は、来年もまた芽吹くように根こそぎ採らず、必要な分だけを少しずついただくのがマナーです。私有地や採取禁止エリアでの密漁・乱獲は言語道断です。

編集長ヒデの、3児の父としての思い

私には、高3、中3、小4の3人の子供がいます。休日にロードバイクで福井の美しい山並みや里山を走りながらいつも思うのは、「子供たちが大人になっても、この豊かな森を夫婦で歩き、美味しい山菜や山の旬の味覚を楽しめる未来を残したい」ということです。
アクセスを集めたり、秘密の場所を自慢したりするよりも、この「安全とマナーのルール」をしっかり伝え続けることこそが、山を語るメディアの最大の責任だと信じています。


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